キャリブレーション定点観測:DELL U2711 & Cintiq13HDとの比較
皆様、こんにちは。デジ絵初心者ブログのミオチカでございます。以前から気になりどうしても使ってみたかったデルの広色域液晶モニター「U2711」をやっと手にすることが出来ましたよ!
Dell U2711を欲しくなったキッカケ
後期モデル(2012年製)を探していたので中々市場に出ることがありませんでした。欲しくなってから約1年位は探してたと思います。
それならばU2711の現行モデルにあたる「U2713H」を購入すればいいのですが高色域モニターを使ったことがなかったので¥75,980(税抜き)のなかなか強気な価格に足踏み状態でした。
やっと念願の2012年後期モデルを手に入れたのでdatacolor社Spyder4Proを使いDELL U2711とWacom Cintiq13HDとキャリブレーションデータ比較を行っていきます。
一応、U2711は公式で「Dell UltraSharp Color Calibration Solution (X-Rite)」のハードウェアキャリブレーションに対応しています。
新規キャリブレーション前の準備
まず、これから新規にキャリブレーションするモニターを30分以上起動させて表示を安定させて下さい。
モニターの設定を変更する
その後、モニターのプリセットモードをadobeRGBに、モニター色温度を6500Kへ設定。色温度の設定項目がないモニターの場合は表示モードをsRGBや標準モードを選択すれば良いでしょう。
後はキャリブレーション目標値をガンマ2.2、白色点6500K、明るさを120に設定しキャリブレーションを開始します。
途中、モニターの輝度/明るさ設定を直接操作して目標値である120へ手動で合わせます。
誤差範囲(119カンデラ)に収まっていればオッケーです。
無事キャリブレーション終了、早速比較です。
xy色度図結果
sRGBの計測結果
赤)DELL U2711 -> 100%
青)Wacom Cintiq13HD -> 94%
Cintiq13HDもsRGB94%とWebでの公開をターゲットとしているなら十分ではないでしょうか。
NTSCの計測結果
赤)DELL U2711 -> 96%
青)Wacom Cintiq13HD -> 70%
映像出力をターゲットにした色域ではU2711で96%、Cintiq13HDで70%とだいぶ差がついています。
adobeRGBの測定結果
赤)DELL U2711 -> 100%
青)Wacom Cintiq13HD -> 73%
DTPなどの分野で多く使用されているadobeRGBについてもかなり差がつく結果に。
U2711の色調・階調表現の高さは本物
sRGB、NTSC、adobeRGBのいずれもU2711の広色域性能を十分に感じ取る結果となりました。これまでのモニターと比べてみても雑誌の写真ページを見てるようなシッカリ滑らかな階調が出ていると感じました。
また、Cintiq13HDをディスっているような記事になってしまいましたが、Spyder4でキャリブレーションを行い色調をマッチングさせているので色みに大きなズレを感じることはありません。
それにCintiq13HDには液タブというオンリーワンの特徴がありますからね。
自分のモニター性能が気になった方はこちらのサイトもお勧めします。
現在使用しているモニター精度を簡単に実感することができると思います。
この記事がみなさまのご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、有難うございました。
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