Mac Pro(Early2009)のアップグレード:搭載CPU Xeon E5520の立ち位置を確認する
皆さん、こんにちは。デジ絵初心者ブログのミオチカです。
Mac環境に移行して少し経ちましたが未だに細かい「ワカラナイコト」だらけです。このMac Pro(Early2009)のGPUをRadeon HD5770へアップグレードしたばかりですが、CPU面から見た今現在のXeon E5520の性能を他の現行機種と比較し、立ち位置を確認してみました。
Mac Pro(Early2009)に搭載されているXeon E5520の性能
Geekbenchから見たXeon E5520
Geekbench(32bit) Score
Geekbench(64bit) Score
32bit Single-Core性能で1721、Multi-Core性能で12435
64bit Single-Core性能で1852、Multi-Core性能で14016
というスコアでした。
完敗というよりも惨敗といえる結果に
現在の立ち位置:Single-Core性能比較
2015年モデルのMBAが2879、MBPが3295というスコア。Microsoft SurfecePro4もMBPと同様の3250というスコアを出しています。また驚くことに最近出たばかりのiPad Proもこれらと匹敵する3233というスコアを弾き出しています。
完敗というよりも惨敗という結果ですね。
本来の分野でのスコア
Xeon CPUの本来の生存目的
しかしながらこのXeonはワークステーションやサーバ用に開発されたプロセッサのため、大量のデータや処理を安定して同時にこなすことにこそ本来の生存目的があるわけです。
現在でも最新Coreiシリーズと最新Xeonはあまりにも取引価格がかけ離れていることからも活用分野が全く違う競合しない製品同士だと思います。
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現在の立ち位置:Multi-Core性能比較
Multi-Core性能で比較すると2015年モデルのMBAが5772、MBPが7049というスコア。Microsoft SurfecePro4が6752でiPad Proも5498というスコアに収まっていますが、MacPro(2009)は14016という値になりました。
この結果からMacPro(Early2009)は並列処理で非常に高い能力を発揮する機種だと思います。
もちろんXeonE5520を2基搭載してのスコアなので、もし私のように中古で手に入れるような事があるのならシングル構成よりもデュアル構成のものを選択した方が長い目で見て幸せになれるかもしれません。
参考サイト
Macを凌ぐパワフルさ! iPad Proのベンチマークが凄い : ギズモード・ジャパン
見えてきたMacPro(Early2009)の特徴
ベンチスコアや他機種との比較をしてみて、複数コアや多量スレッドに最適化された画像編集アプリや動画編集アプリ向きの機種だということが見えてきました。
複数コアや多量スレッドに最適化されていないアプリなどの場合、Single-Coreの処理能力の低さががボトルネックとなって全く能力を発揮できないという特徴も露わになったと思います。
まとめ
今の使い道として、重い画像編集なんてしないし動画編集でも子供や家族のイベント動画を編集するだけでPhotoshopやクリスタ、Painterでも十分快適な速度でてるし。
将来の使い方に対する変化は知らないけど、現状CPUに関してはもう少し時間をかけて違う使い方を獲得しない限り、CPUアップグレードしてもほとんど意味がないってことですね。
この記事が皆様のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき有難うございました。